ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

go to America

Pが2週間のホームステイでアメリカに発った。
正直、本当に行くとは思ってなかった。

学校で希望制のホームステイプログラム。Pの学校は中高一貫なので、このプログラムには中1から高2までが応募できるのだが、昨年はコロナで中止だったし、中3と高2は修学旅行でも海外に行くので、行くなら中2の今年か高1の年がいいでしょうねーとは思っていて。行きたい?と聞くと、本人は「行っていいのなら行きたいよ」と。(一応、経済面とかで気を遣ってたっぽい)

夫は自分も中学の時行けばよかったという悔いがあるらしく、本人が行きたいと言うならぜひ行かせたいとは以前より申しておったので、ノリノリで申し込みに行きましたとさ。公立中出身で高校受験を控えていた私にとっては、中2の夏なんて夏期講習の日々でとてもじゃないけど自分も海外に行きたかった~みたいな選択肢自体がなく、正直ピンと来てなかったのだけど。あれよあれよという間に準備が進み。

母親としては、結構寂しいというかすごく寂しいというかとにかく寂しい。出産してから子供とそんなに離れたことなんて、ないわけで。最近では、一緒にいるからといって別に何をしてあげるわけでもないけど、それでも目の届くところに子供がいるのは当たり前という13年と少々を過ごしてきたわけで。

申込が受領された夜に泣いたし、パスポート取ったときも泣いたし、親向けのガイダンスのときにも泣いた。こっそり、お風呂で。いろいろ書類を準備しなきゃならないときにちょうど自分がコロナにかかったのもあって、ちょっと普通じゃない精神状態だったというか、異常にナーバスだったりしたというのもある。これでも私はかなり子供に対してドライなほうだと思うので(周囲と比べて)、こんな気持ちになるなんて自分でもちょっと意外だったけど。無事に向こうについたと知らせがきた今も、胸が押しつぶされそうに苦しい。

とはいえ、普段被らない帽子を被って、マスクにサングラスも着用して「これって変装じゃね?ワンチャンおれってバレなくね?」と空港の集合場所に向かったら一瞬で同級生たちに「おう、Pじゃん」と普通に発見されてて爆笑(その後、「え、なんでわかった??」「Pならだいたいふざけた感じで登場すると思って」とか言われててさらに爆笑)したりして楽しかったり、同級生のママたちとも同じような不安を共有してなんとなく気持ちが落ち着いたりもしたのだが。

ちなみに、子供にはいつまでも家にいてほしいなどとは微塵も思っていなくて、最低でも学生でなくなったら家からは追い出す予定なのだけれど、その時にもこんな気持ちになるのかしら。

もちろん、どうせ行くなら13歳の今だからこその感受性でいろんなものを見て聞いて経験して、人生の大きな糧にしてほしいと思うし、いろいろ甘ったれた精神を鍛えて、ちょっと大人になって帰ってきてくれればうれしいとも思う。もちろん英語も上達してくればなお良し。金もけっこうかかりますんでね、それなりの費用対効果というのは期待している。

ただ、それはそれとして、やっぱり元気に笑顔で帰ってきて、大人になって「中2のあのとき行って本当に良かった!」と思ってもらえれば、それだけで泣けるな~とも思う母心である。

でも寂しいのだ!!!!!