2月のおだんごくんの時に告知された、まさかの9日連続対バンというとんでもない企画で、ホントにやるんか、マジなのかと思っていたが、本当にその日がやってきたよ~~。ひっさびさのリキッドルームだ!たぶん20年ぶりぐらいw
予定通りというかなんというか、土日どちらかで1回は行くの確定として、あとは対バン相手によって行ける日は行こう~みたいな考えでいたのだが、結果として土曜日のチケットが取れたのみで、他は抽選外しまくっていけずじまい。以前から薄々感じてはいたのだが、私ってチケ運ないな?
まあそれでも、ものすごい企画に1日でも立ち会えるだけいいかと気を取り直して迎えた28日。一緒に行くのはもちろん娘のQである。Qは岡崎体育のライブは3回目になるが、ライブハウスというものが生まれて初めてで、それもひっくるめて良い体験になったっぽい。
対バン相手は、こっちのけんと。正直ごめんだけど最初あんまり興味なかったのよ。でも同行者のQは対バン相手で一番観てみたかったのがこの人だったからラッキーと喜んでたし、ならば良いかと。はいよろこんでの人だとか、菅田将暉の弟だとか、若い人には人気っぽいとか、そのぐらいの認識で観にいってしまったんだけど、まず歌がとても上手だった!帰ってからいくつかMVとか観てみたけど、これ録音された音より生歌のほうが3倍くらい上手な人だ(体育さんもそういう感じある)。そして、60分の尺を埋めるほど持ち歌がないからと、突然出てくるカラオケセット。4曲歌ったカラオケの内、2曲はお兄ちゃんの曲、1曲はお兄ちゃんの主演映画の主題歌で、残り1曲が体育さんの曲だったよ。お兄ちゃんのこと大好きすぎるだろ…と思ったけど、もし自分の兄が菅田将暉だと仮定したら、なんの影響も受けないで生きていくのは難しいだろうからな…などと妙にしんみり目線で味わってしまった。総じて楽しめたのでおk。
そして体育さんのターン。9日連続の4日目、まだ折り返し地点前だったのに、だいぶ極まっていて(というか皆さんのレポを見ている限りたぶん初日から極まってたと思うんだけど)、この人また進化しようとしてる…というのを目の当たりにした、というのが一番大きな印象。近くで観れるライブハウスだからこそ感じられたというのはあるかもしれない、けど、そもそも私が初めて体育さんを見たのは横浜ベイホール。あそこはリキッドルームよりは少し大きかったかもしれないけど、やっぱりライブハウスで、そこまで大きなハコではないはずで。それなりに良い立ち位置もキープできたから結構近くで観れたはずなのだけれど、あのときよりもだいぶすごい、なんていうかオーラ?気迫?上手く言語化できないけど、体育さんが大きく見えた。大きく…なったのもあるかもしれない…けどそうじゃなくて、だからいわゆるオーラとか気迫とか、そういう目に見えない部分なのかなって。思えば30代半ば、人が生物としていちばん脂のってる(←これは比喩的な意味での脂です)時期だし、今が頑張り時だって誰より本人が一番自覚して頑張っているんだろうな。それがストレートに伝わるから、見る人がみんな応援したくなっちゃうんだよ。すげーよ。
24時間曲作り合宿生配信で完成した「俺に告ぐ」(←これがタイトルで良いのかな?)の曲を紹介する際に、「2019年に『もういっそ一生寝たろかな』って歌ってたけど、2025年は『眠ってる場合じゃねえ』になった」みたいなことを言ってて、これが今の私にとっては一番の刺さりどころだったな…。
ライブから少し離れるけど、いつも思ってることがあって、岡崎体育を代表する名曲「エクレア」の中に、ものすごいエモ部分がある。一番の「もう+-×÷の次元じゃない気がする」と、二番の「まだ〇×良不良の次元じゃない気がする」という対比。もっと言うと「もう」と「まだ」の間にある感情。
「もう」+-×÷の次元じゃない、というのは、これ以上作品をこねくり回したって良くならない、これが自分のベストである(のに認められていない)という諦観。そして、「まだ」〇×良不良の次元じゃない、というのは他者からの評価を得ようとする姿勢。つまりこの曲、自分としてはベストを尽くしてるけど、周囲からの評価を得るにはまだ何かが足りないと気付き、立ち上がっていく物語なわけで、これってまさに「なにをやってもあかんから一生寝たろ」から「いやいや夢を見て眠ってる場合じゃねえから!!!」と動き出す、それと同じなのだ。想像上のステージで歌っていた体育くんが「やれるとこまでやろう」と表舞台に出てきたのと同じように、ここから次のフェーズに入るんだなぁと、なんだかすごい瞬間を目の当たりにしたような気がした。そんなライブだったのでした。ああ、私もそろそろ次のフェーズに移動しなければ!と、火もつけられた気分。
9回もあるのに1回しか観に行けなかったことが悔やまれるが、1回でも十分に良いものを観れました。今日は九連組手の千秋楽であり、体育さんのお誕生日ということで、おめでとうございますとありがとうございますの気持ちを一緒くたに書きなぐってしまいました。