ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

岡崎体育さんと私

岡崎体育さんにどっぷりハマってしまった。しまいましたよ。「えぇぇ、どうしよう…」となんでか自分でも動揺するほどに。
そもそも彼を知ったのは、MUSIC VIDEOがバズったときから認識はしていたのだが、それよりも子供らが観ていたポケモン(うちの子たちはあんまりアニメを観ずに育ってしまい、ポケモンを観ていたのも本当にごくわずかな期間)でエンディングで流れていた「ポーズ」という曲がなかなかいいしこの人の声好きだわー、と思っていたらそれが岡崎体育だった…というのが最初かな。当時は「あー、あのYoutubeの人」という感じで認識(Youtubeの人じゃなかった)。
以来、まあ好意的な目で応援してますよ、ぐらいの距離感でずっと心の中に留まっていた。Twitterでフォローぐらいはしていたものの、それ以上深掘りすることは特にないまま数年が経過。ただ、私がなんとなく岡崎体育好きらしいことは子どもも認識していたのだね。Pが小6のとき「お母さん、岡崎体育の新曲がすごくいいんだけど」と教えてくれて、実は私もその時点で既に聴いていたのだけれど、そこで改めて子供たちと一緒にMV観て親子みんなでズキューンときてしまったのが「おっさん」だった。

そこからはもう、どんどん古い曲へ遡って色々聴くようになり、最初は単に天才肌の人なのかな、等と思っていたのだけれど、どうにも違う。その大きな躰に見合った心の広さと音楽的(あるいは教養的)な引き出しの多さ。いいね、と思った。でも今にして思えば、このころは特に誰に語るでもなくひっそりと好きでいられる程度の沼だった。たぶん片足突っ込んだくらい。
そして、コロナ禍がちょっと収まり、Pが中学生になってQも小学校高学年になって、だんだん私も古くからの友達と会ったりする機会が増えた。カラオケで岡崎体育を歌って、身近な人には私の体育好きをカミングアウトした。「好き」と声に出して言ったとたん、もっと好きになる現象の発動。
ライブには以前から行ってみたいとずっと思っていたけれど、何かと予定が重なる日ばっかりで全然機会に恵まれず、ようやく初めて行けたのが2023年のJAPAN TOUR IIだった。東京公演が日程的にどうしても行けず、初日の横浜。Yokohama Bay Hallは程よい距離感でちゃんと大きく見えて、お見送りつきだったのも良かった。ここからまたちょっと深掘りが進んで、少し見えてくるようになったのが、カラダの大きさに比例するような心の広さと引き出しの多さ。そしてその割に案外低めの自己肯定感、だからこそ持ち合わせている謙虚さとハングリー精神。このあたりが分かってきた時点で、もう一段深い沼にハマったと思う。それでも足首くらいまで浸かったレベルかな。でも沼って足首までハマると、もう簡単には抜けられないんよ…
そんな中、Zepp Tour 2024。Qも一緒に行きたいというので(本当はJAPAN TOUR IIも行きたがったけど、そんなに大きくないハコだしスタンディングだし小学生の初ライブとしては険しいかなと思って友人と行った。蓋をあけてみればお子様も結構いて全然大丈夫そうだったけど)Zeppなら2階席が良いでしょうと、先行で東京の2階席に申し込んだが抽選ハズレ撃沈…。一般発売始まって割とすぐにもう一度チャレンジしようと思ったのだが、東京の2階席はソールドアウトで、悩んだすえ横浜の2階席をぎりぎりでゲット(最後列だった)。私は横浜でしか岡崎体育を観れないという法則が発動。遠いよ…
とにもかくにもこのライブ、そしてそれに先駆けてリリースされた配信EPの「Suplex」も、そのリード曲としてMVが公開された「失恋ソング」も、全部がとてもとてもとても良かったので、帰りにはQと二人で「これは絶対グッズも買わなきゃ!!!!!」と2階席の最後列から早々に席を立って物販に並び、てっくんパペット他をゲットして気づいたら散財していたという流れ。箍が外れたんだね。もう自分が行くことができないツアーの地方公演チケットの売れ行きを心配し、あーもう私もなんとかして地方公演に行きたい!とカレンダーと睨めっこしたり(そんで全然予定合わない)しながらネット手売りを頑張ってる姿を見守り、福岡公演のチケットが最後カウントダウン状態で1枚ずつ売れていく様を固唾を飲んで見守り、「完売」の文字を見た瞬間、陥落してファンクラブに入会。
これまでの人生でもいろいろなアーティストにハマってきたけれど、ファンクラブというのは私の思う好きな気持ちや応援したい気持ちとはズレがあると感じていて、ファンクラブ特典の文字を指くわえて見ながらも、そこに入るのは頑なに避けてきた私が。なんだこれ。なんでこんなにはまってるのかわからない。でも、好きと思ったとしてもとりあえず一歩引いてしまう自分を、何かこう、つき動かしてしまう熱さがあるんだよ、この人。
とにもかくにも気が付いたら頭までずぶずぶと沼にハマっていたという報告です。人間50くらいになっても、まだまだ初めてのことっていくらでも体験できるんだな~と思います。人生楽しいわ。