ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

妊娠報告に対する反応

タイトルどおり、妊娠したことを報告した際、またはその後に周囲で見られた反応について覚書。
独身や子のいない既婚の女性は、たいてい「おめでとう」の言葉の裏におっかなびっくり的ニュアンスが感じられた。自分もさんざんそういう反応をしがちだったので、気持ちはよくわかる。妊娠の経験や予定がなくても自分が妊娠する状況を想像したことのない女性は少ないと思うし、それにまったく不安を抱かない人なんて少数だろう。初めての妊娠で右も左もわからない私もおっかなびっくりだから、立場的には一番近いのかもしれない。いざ妊娠してみたら思ったほど不安なもんでもなかったけれど、30超えりゃもともと不安要素のほうが大きくなるし、いろいろと耳年増にもなるから、ねえ。
これに対し、男性が無条件でお花畑になるのは、意外だったし興味深い。独身も子持ちも、もちろん私の夫も、反応の仕方はいろいろあるけれど根っこは同じように思う。つまり、妊娠出産を、単純におめでたいことだと考えているのだ。職場の社長なんか、おめーの孫じゃねえぞと忠告しておきたくなるほど浮かれてるけどなんなの。自分のものでない命を10ヶ月も身体の中に抱えておかなきゃいけない責任の重圧を、想像する必要もないそのメカニズムが羨ましいよ。それにしてもそういう反応を見るにつけ、男って何歳になってもバカでかわいいんだなあと改めて思ってしまうのは、母性本能の発達ゆえ?
また、妊娠出産を経験した女性の多くが、「妊娠!いいな〜」と羨ましがることには、大変驚いたけど、同時にとても嬉しく思った。ついこの間生んだばかりの友人も、何十年も前に出産を済ませた母親世代の女性も、同じように言うのがまた面白い。妊娠期間というのは何度でも経験したいほど幸せなものなんだって(つまり生まれてからは大変ということだろうけれど……)。先輩の多くがそう言うのだから、妊娠はきっといいものなのだろうと、これはとても素直に受け止める気になる。
ことに「早く孫を!」攻撃が激しかった実母の、「その齢での妊娠が羨ましい」という言葉には心底びっくりした。私より10歳早く初めての妊娠を迎えた母は、まだまだ仕事も遊びもしたい盛りで、あまり妊娠ライフを楽しめなかったようだ。確かにワガママ放題に暮らしていた10年前の自分を思うと、こんな安穏生活耐え難かっただろうよ。今はやりたいことをすべてやり尽くしたわけではないが、この10年でやらなかったことは向こう10年でもやらないだろうと割り切れたし、この10年続けてこられたことは妊娠しようが出産しようが今後も続けられる自信もついた。身体の負担は10年分大きくなったけれど、私があまりマタニティブルーにならず落ち着いていられるのは、この10年のおかげだ。10年ありがとう!
とまあ大団円な感じで、19週を過ごしています。早えーよ。