ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

#12

年末、自宅に戻った父。
もちろん身体に問題がないというわけではないが、今のところガンマナイフ治療の予定が2回入っているだけで(ガンマナイフ治療の場合、前後1日以外は入院の必要がない)、検査という検査をしつくしてしまったから入院している理由がないということで。
それでも自宅で年を越せるのはさぞかし嬉しかろうと思っていたのだが……や、まあ嬉しいのは嬉しいんだろうけど。なんか父が偏屈なオッサンになってしまった。そんな人じゃなかったのになあ。母は「病気の症状で自制心がきかなくなったんじゃないか」と言うが、単に薬の副作用でカルシウムが足りないせいじゃないかと思ったりする。食欲は相変わらずあるので、何かカルシウムの入ったおやつを見繕ってみよう。
父が自宅にいると、それはそれで介護など(というほどのコトは必要ないのだが)大変なのだが、何しろ母が病院と自宅との行き来でクタクタにならないところが非常に良い。視野が狭くなっている父を一人で歩かせることは出来ないけれど、一日二回、母と一緒に犬の散歩に出るくらいはできるみたいだし、家のことをやりながら父を見ていられるのなら母としてはかなり楽になったと思う。そうなれば私もそう毎週毎週実家に帰って家のことをやる必要もないわけで(そもそも、すぐ近くに弟2人と弟嫁がいるのだから私じゃなくても良いのだ)、私の負担も随分軽くなった。
若干戻ってきた平常。
ただ、そうなると少々離れているくらいの距離がもどかしいのだがね。いくら電話で「好調」と言われても父の顔を見ないことには不安だ。