ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

中学受験から1年後に振り返ってみる

なんだかね、年末年始に「去年は受験生いて非日常な年越しだったよな~」などと昨年の今頃のことを思い出したら、ずいぶん1年前が遠くなったものである。沼にはまらない、ゆる受験を目指して過ごしていたけれど、それでもやっぱり、いつもとは全然違う状況だったと思うし、精神状態も案外平静ではなかったのだろうなと、ようやく冷静に振り返ることができるようになった今、2年後のQの受験のためにも去年の反省を書いておこうと思った。折しもちょうど一年前は、前受けの初受験の前日でまったく落ち着かなかったという今日。

今、Pはとても楽しい中学校生活を送っているので、結果オーライだし中学受験やって良かったとは言えるのだけど、はたして成功だったのか?というと、それに関しては微妙だったりする。というか、反省点は多すぎる。

第一に、Pにもっと勉強させるべきだった(でもどうしたらそれが実現できたのかは全くわからない)。巷で言われる「まだ小学生なのに遊びたいことも我慢していろんなことを犠牲にしてあんなに頑張ったんだから、合格させてあげたい」みたいには思えないほど、Pは本当に全然勉強していなかった。かりにも、それなりの難関校が第一志望だったのにな。「俺はまだ本気出してないだけ」という言い訳を、小学生のうちから身につけさせてしまったのではないかとも思う(でもすでに本人が生まれ持った性質のような気もしている)。

第二に、やはり受験タイムテーブルを子供の意見中心に決めすぎた。もちろん子供が受けたい学校を受けるというのは第一だけど、それでもやっぱり2月1日に午前も午後もチャレンジしすぎて、結果2日と3日の午後、絶対確実と思っていた安全校すら落として塾の先生すら絶句させてしまった。2日と3日の午後の学校が、偏差値的には安全でも落ちる可能性が高いというのは、埼玉の前受けの結果(倍率が高すぎる場合、80%判定でも余裕で落ちる)から考えたらわかったはずだった。せめて1日、午前か午後どちらかだけでいいから、こちらの意見(塾の先生にも言われていた)で受験校を決めていたら、全体的に違う結果になっていたとは思う。でも本人が頑として譲らなかったんだよ。それでモチベーションが下がったら…というところを一番心配してしまった。本人は自分の望んだ通りの受験スケジュールになったから、不合格続きでもやりきった感があってある程度満足というか飄々とした様子ではいたものの、絶対受かると思っていたところに落ちたら、やっぱり動揺くらいはしてただろう。

前受けで受かってた埼玉の学校に行くのかー!?と迷っていたところ、落ちた安全校たら繰り上げ合格をいただいたわけだが、繰り上げで入った学校だと中学で苦労するなんてことは全くなく。しょっぱなの実力テストから、定期テストでも外部テストでも今のところPはずっと上位をキープしてるので、やっぱり80%判定の安全校だったのに間違いはない。それが、受験ではその通りの結果にならないというのがほんと難しい。

肝となるのは、親の采配と子のメンタルですかね。という怖いおはなし…。Qのときはもう少しうまくやろうと思う。

まあ、難関校目指すレベルの人たちからは「底辺校」と言われる(てか名前も知らないかもしれない)ような学校なんだけど、こういう学校って、そんな学校しか受からなかった人たちが来るわけではなく、やっぱりこの学校の魅力を感じて、選んで来ている子が多い印象です。P自身も、受かっても行きたくない学校は受けないと最初から言っていたので、もとから結構気に入っていたはず。規模の小さい学校だから先生方との距離も近く面倒見が良い(自称進学校的な意味ではない)し、そういう環境の中で友達ともすぐに仲良くなれた。勉強も受験期より今のほうがしてるんじゃ?と思うくらい、ちゃんとするようになった不思議。

そんなわけで、「受験」に関しては反省は多いけど「進学」という意味では、この学校に入れてよかったと今は本当に思ってます。

…と、もしかしたら、これから中学受験を迎える親御さんが迷走のすえに検索かなんかでこの秘境のようなブログにたどり着くかもしれないなと思って、一応メッセージ的なことを書いてみました。うん、もし「受験」が不本意な結果に終わったとしても、「未来」はきっと大丈夫だから楽観的に行きましょう。ぜひとも。