ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

先日、Pが初めて結婚披露宴に出席した。私の従兄の結婚式。そもそも協定?的なものでお互い伯父伯母だけ呼んで従兄弟は結婚式に呼ばないという親戚内の暗黙のルールがあったのだが、花嫁さんが姪っ子を高砂に呼びたいがために、バランスをとって従兄も親戚の中から小さい男の子を呼ぶ必要があり、たまたまウチしか適役がいなかったという事情で呼ばれたもの。とはいえいろいろ思うところあって、私もぜひお祝いに駆けつけたい結婚式だったし、結局もう伯父伯母が他界してたり高齢すぎて上京できないという事情から、多くの従兄姉らが代理で出席していた(私の父もいないので弟が代理で出ている)ので、私がいてもおかしくなかったのだが。
Pには前日の夜にしっかり、結婚式というのはどういうものか、明日どのような役割を与えられているか、など言い聞かせて、本人どこまで理解しているのかわからないけれど「がんばるぞー」と拳を高くあげて鼻息を荒くする程度には気合が入っていた。その割に当日の朝は「いくのめんどくさい」とか言い出したけど……まあ無理やり着替えさせて家を出て。会場に着くと、ようやく「今まで経験したことのない状況だ」と気づいて表情を硬くしていたけれど、ばーちゃんとおじさん(私の弟)の顔を見るとホッとして少しいつもの調子を取り戻した(おじさんのことは内心怖いと思っているが、この場では完全にホーム側の人間だというのはわかる様子)。
計算外だったのは、母と弟は伯父伯母のテーブルで、私たちは「その他身内」みたいな寄せ集めのテーブルに配置されたこと。おかげで私はPのご機嫌とり(飽きて騒ぎ出したりしないよう常に話題を提示し何かしらに興味を向かせたり、寄せ集めテーブルだったので同じテーブルの人に迷惑をかけないよう見張っていたり)をしたり、介助(借り物の衣裳を着ていたため、あれやこれやのソースがついた料理を自分で食べさせるのは危険だったので全部食べさせた)に明け暮れ、久々に会った従兄姉たちとろくに会話をする暇もなし。
でも従兄姉たちのほうが気を遣ってこっちに挨拶に来てくれて、「花束贈呈やるんだって?」「がんばれよ!」とPにも声をかけてくれて、Pもいよいよ「よし、がんばるぞ」と気合を入れた……ものの、気持ちを張り詰めすぎたと思われる。新郎新婦がお色直しをして再入場し、各テーブルを回ってルミファンタジアをやっていくのだが、そのために会場の照明がいい具合に落とされてP眠くなる……。
待って待って、これ終わったら花束贈呈だから!って私だけでなくばーちゃんとおじさんも一緒になってなんとか眠らせないよう大騒ぎするが、これまたルミファンタジアに時間がかかる(実は結構な規模の披露宴で、テーブルが多い)。もう座っていては危険なので、「おめでとう!」と大きな声で言いながら花束を渡す練習をさせてみたりなどして、時間をつぶす。
そしてようやく出番。私が付き添って、高砂まで歩いていくP。意外と堂々としていた! そして、間違えることなく新郎に花束を渡し、司会者さんからマイクをむけられるとはっきりしっかり「おめでとう!」と。こちらの不安をよそに、カンペキに役目を果たしたPであった。お礼にお菓子などの入った大きな包みを貰い、ご満悦の表情で席に戻る際は、あちこちのテーブルから「よくやった!」「かっこよかったぞ!」と声をかけられていたし。思った以上に本番に強いタイプかもしれん。。。
でも仕事が終わったら急に2歳児に戻って、椅子に座るのを拒否して「おかーさん、だっこ」と。抱っこしてあげてたら5分くらいで熟睡してた。披露宴の終わる頃に目を覚ましたけど、披露宴前にトイレ行ったきり全然トイレ行かなかったのにパンツも濡らしてなかったし、緊張やらなにやら大変だったんだろうな。
本当立派だったと思う、お疲れさま。