ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

#17

上半身のむくみ(デカドロンによる副作用)がかなり大変。でも、下半身は劣化の一途。よって、足が身体を支えられない状況にある様子。今はもう二階の寝室に行くことができないので(つらいだけで、本当はできなくないのだけれど)、一階で寝ているらしい。でも甘やかしちゃだめだ。弟2が、整体のプロらしく父に簡単で効果的な筋トレの方法を教えてあげていた。なんにせよ、その筋肉が落ちたらどんどん寝たきりになる一方だというのは本人も分かっているので、がんばってほしい。
皆がダメと言っても堂々とタバコを吸うようになった。酒も、もちろん飲んでいた頃と比べれば全然という感じの量だが、今は飲む。特に子供が全員集まるとなれば「自分は飲まなくても皆が飲むから」とたくさん用意させて、自分もちゃっかり飲んでいる。私は、酒もタバコも癌患者にとっては天敵だというのは分かっているけれど、もし自分が癌になったことを考えたら、一日でも長く延命しようというよりは、一日でも楽しく生きられる日が多いほうがいいので、少なくとも酒は、少量でもいいから飲みたいなと思う(タバコは、今のところはやめているので必要ないけれど、自分が吸わないからといって欲しいと思う人を否定する権利はないと思う)ので、「まー自己責任で頼むよ」と自由にさせている。幸い、私の弟たちもみな同じ考えなので、トラブルにはなってない。
今回の大きな動きは、弟1夫婦が、これを機に両親との同居を考えはじめたこと。家を買うことは以前から検討していたっぽいのだが、その計画がだいぶん具体的になっていた。スムーズに話が進めば、夏ぐらいには引っ越すことになりそうだ。引越し先は、弟1から見たら出身高校や大学のすぐ近所という最高の立地(ちなみに弟嫁も大学の後輩なので同じような感覚)。長年慣れ親しんだ街から実家が動いてしまうのは少々悲しいことではあるけれど、ぶっちゃけ距離よりも交通の便を考えて今より帰りやすい場所になるのが良い。それよりなにより、父にとってはそのことが以外にも人生モチベーションのアップにつながっているようで、引っ越す、大きな出費がある、ということでがんばらなくちゃと思う上に、立地が良くなることで私たちが帰省しやすいことがうれしいようで、ずいぶん生きる気力を得ている様子。だので、先月に会ったときよりも(具合はそう変わらない感じがするけれど)生命力の強さを感じて、良い傾向だと思う。なんだかんだ、母のことも心配ではあるので、弟が同居してくれるならそれに越したことはない。
母にはまた新しく、免疫力を高める系の本やら資料やらを持っていく。今は父より母のほうが悲観的で、また父は悲観的な母の悲観に毒されないたちなので、ひょっとしたら母の心のケアが最優先かも、という気がする。