ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

花を捨てる女 (新潮文庫)/夏樹静子

とかいいつつエンタメ。あれ、これ前に読んだことあるなー(実家から持ってきたものなので、さもありなん)。
まーともかく。世の中に主婦小説というジャンルがあるなら、こういう作品を言うのだろう。あの手この手のトリックが描かれているんだけど、なにしろ主人公が主婦なので世界が狭い。そして、できることに限りがある。というとつまらないと言ってるみたいだけど、良く言えばこれほどこまやかな視点によって成り立ってる世界は主婦界以外にない。だからこそ、主婦小説だと私は言いたい。
ただし、これらの方法で夫とか夫の浮気相手とか自分とかを殺す気にはなれんし、そんなの思いつかないだろう。だって、どう考えても穴がある計画ばかりでさ。これが主婦を主人公にしたときの物語の限界だとは思いたくないなあ。
しかしまあ、女って恐いよね^^