ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

#06

母は朝から病院へ。私はとりあえず家にいて、掃除や洗濯、哲の世話ならびに父の年賀状送付リスト入力を代行。年賀状が送れる状態なのかはともかく、父が「年賀状ちゃんとしないと」気にしているので、まるっと請け負ってみた。で、その変更やらなんやらを反映させた送付リストを完成させてプリントアウトしたものを持参して、夕方病院へ行く。父が喜んでくれたので良かった。
今日は弟1夫婦が来て話相手をしてくれたようで、父は少し疲れてるものの、やっぱり元気そう。弟嫁が作ってきたお菓子もぺろっと食べたらしいし、夕食までにお腹が空いてしまい、母が持ってきたリンゴを食べる食べる。タバコをやめたせいもあってか、食事が美味しくて食欲も旺盛だし。なんにせよ、これからの闘病生活に体力は絶対大切だから、よく食べることは素晴らしい。
首から下に癌がなさそうだという流れになったので、「もし完治したら、みんなをハワイに連れてってやる」とか言い出したりする(なんか典型的な死亡フラグっぽいんですけど……)。
夕方には髭も剃って、父はさっぱりしゃっきりしている。やっぱり見た目は全然病人には見えないんだけど、入院したばかりの時と比べると視界がどんどん狭まっているようにも見える。たぶん、それにともなって色々と動きがおぼつかなくなっているような。病人として扱われるのに慣れて甘えているのかもしれないけれど、毎日確実に進行している感は否めない。
帰って母と軽く晩酌。今日の母は、なんだかやたらポジティブで、「もし治ったら」の話が多かった。「もしお父さんが死んで一人になったら」の話もあったけど、現実味に欠けると言わざるを得ない楽観的な話だ。まあ、それでもいいんだけど。そんな話はまだ現実じゃないんだから。