ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

町内の児童館で月に一回やってる子育てサロンに行ってきた。雨の中だが8組くらいの親子が参加。ほとんどが5〜6ヶ月児だった。こんな月齢の子が意外とたくさん近くにいるんだなあ。
今日の内容は食事指導で、保健所からきた栄養士さんが目の前で作ってくれる栄養バランスの整った簡単ごはんの試食。試食と言うには結構なボリュームで(一食分にはビミョーに足りないが)、参加費無料なのだから、こういうのには納税者としてちゃんと参加するべきだと思った。
さて内容がお母さん向けなので、講習のあいだは民生委員のみなさんが子どもらを見ていてくれる、いわゆる保育つきだった。Pには初めての体験。もちろん私だって初めてなので、Pは私がいなくて大丈夫かしら、すぐ泣くんじゃないかしらと気が気でない。
他の赤ちゃん&お母さんたちも同じような感じ。ましてや人見知りを始めてもおかしくない時期なわけで。講習会始まってしばらくすると、向こうのほうから聞こえてくる赤ちゃんの泣き声、大合唱。でも、Pの声は聞こえてこない……気がする……。
やがて、どうにもこうにも泣き止まない赤ちゃんは、結局母親のもとに連れ戻された。一人、また一人と赤ちゃんは母親のもとへ連れてこられて、甘えたように抱っこされて安堵の表情を見せる。でもPは来ない。試食が終わって見てみると、結局私ともう一人のお母さん以外はみんな赤ちゃん抱っこしてた。で、Pは……?
同じ境遇となったお母さんと、「泣かないなら泣かないで心配」と言いながら、すぐに子どもらを預けた部屋に戻ると、二人とも寝てた。しかもPは一台しかないベビーベッドを占領。聞くと、全然泣かないどころかニコニコと保育のおばさまがたに愛嬌を振りまきまくって、さっきようやく寝付いたところだったそうな。
これで、「まあ、我が子ながら本当になんて聞き分けの良い育てやすい子なんでしょう!」とは、ならない。Pはおばさまがたの手前かっこつけて泣き叫ばないだけで、私に対してハラワタ煮えくり返ってるのである。「俺を置いて自分だけ美味しいもの食べやがって」と(なぜかそういうことはちゃんとわかってる気がする)。で、どうするかというと、私と目を合わせない。私が気をひこうとアレコレ声かけたり手を出したりしても、意地でも目を逸らす。周りのお母さんにも「あー、怒ってるねえ」と笑われるほど、明らかに私に対して冷たい。とうてい赤ちゃんとは信じがたい怒りかたではあるが、なんか自分もこういうところがあった(今もある)ので、さもありなん。
結局、しつこいくらい腹をいっぱいにしてあげて、家でぐっすり安眠態勢を整えたら、二時間くらい爆睡して機嫌なおしてくれた。
しかしまあ、そんな怒りかたをされても、「この裏表の激しいかっこつけのPなら、一時保育とか意外と普通に預けられるな……」とニヤリとする私であった。