ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

もうすぐ出産記念ツアーin鬼怒川(その2)

早寝したものの、パンパンになった胃を蹴られて吐きそうになり目覚めること数回。決してよく眠れたとはいえないが、でもまあゆっくりできたと思う。
夫は心配していたが、やはり朝は大浴場に行くことにした。温泉地に行ってたった50分しか入浴しないなんて、そんなんで満足できるわけがないわ。朝なら明るいし足元に気をつけやすいしね。一応人目は気になるものの、腹はタオルで隠して(隠しきれてない)何事もなく、大浴場で内湯も露天も堪能。早朝は大浴場の前でしじみ汁のサービスなんてのもあって、私は貝類が好きでないはずなのだが不思議と妊娠してから全然平気になったので、一杯いただく。ウマー。「成長期の旺盛な食欲で、大抵の好き嫌いは克服した」とは夫がよくいう言葉だが、妊娠中の食欲も同じ効果が期待できるのだろうか。それとも産んでしまったら元通りなのだろうか。

入浴後、朝食。朝食前の、部屋で「もうすぐご飯の時間だねえ」などと夫と話したあたりから、Pのテンションが上がってくる。いざ食事処へ行っていつもの10倍くらい豪華な朝食を目の前にすると、いよいよ胎動がくるくるわしゃわしゃと激しくなり、ずっと腹が揺れているような状態で、怖いくらいだ。テンション上がりすぎてバカになってしまったかと思った(けど食事が終わったら落ち着いた)。本当に食いしん坊なんだな、この人……。

さて。食事を済ませて、支度を済ませて、チェックアウトも済ませて。お出かけ前に夫がラウンジでコーヒーを飲みたいというので、私は噂のレモン牛乳を飲んでみることにした。今度栃木に行ったら是非飲みたいと思っていたので、この機会に飲めて良かった。でも、想像していたのと全然味が違って、ショック。レモンは色だけなのね。
ホテルを後にして、駅前へ。いつものノリだったらここで5時間くらいレンタカー借りて自由に回るところだが、今回の旅は楽に過ごすことが目的だったので、予約しておいた3時間の定期観光バスツアーに参加。

市内の歴史的名所と橋をめぐる感じの内容。てかここ見ればだいたい網羅されてた。しかしなんだ、こういうツアーもたまにはイイね。鬼怒川生まれ鬼怒川育ちのベテランガイドさんから聞く話は、どれも興味深かった。こちらが腹デカなものだから、「ここで安産祈願もしておきましょう」と声をかけてくれたりもして。他の参加者のおばちゃんから「何ヶ月なの〜?」と聞かれたりして多少の交流もあったり。橋めぐりスタンプラリーも完成して、お昼過ぎに終了。

それからまたネットで調べて美味しそうだった店ということで、駅近くの「らいふ」という洋食屋さんへ。夫はハンバーグ定食、私はローストビーフ定食をいただいた。美味しかったし、なにしろ平日でランチタイムには少々遅い時間だったというのに、全然客が途切れないのがすごい。パスタも美味しそうだったし、カレーも捨てがたかったので、また機会があったら行きたいな。
その後は駅前の土産店を小一時間物色したら、もう帰りのお時間です。スペーシアきぬがわ6号に乗車。さすがに疲れたのか、帰りはすっかり寝てしまったが、乗り換えなしで帰れるのがやはりありがたかったー。
総じて出産前最後の旅行、もっといろいろ望めば上には上があるだろうけれど、自分の体力なども考えたらこのくらいの旅でちょうどよかったと思う。体調も安定していたし、天気にも恵まれた。紅葉もきれいだったし、大好きな温泉も堪能したし、ごちそう三昧だったし、一応観光的なことも楽しめたし。いい思い出作りができました。
長いこと夫婦二人だったからあまりイメージが湧かないけれど、子供がいる生活では旅行のしかたも変わってくるのだろうなー。大変そうだけど、大人だけでは楽しみにくいアクティビティも世の中にはたくさんあるのだから、子供に遊ぶ機会を与えてもらったくらいの気持ちで楽しめたらいいなと思う。