ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

どうせ夫はいないので、ずっと実家で上げ膳据え膳暮らしができたらいいんだけど、仕事があるので東京に戻る。が、夫がいない家に帰るだけではつまらないので、花菜っ娘(ずっと昔から超おすすめの千葉土産なんだけどイマイチ知名度は上がらない)を持って友人と会うことにした。
彼女と会うのはなんだかんだと半年以上振りで、ということは妊娠してから初めて会ったということだ。気恥ずかしさもあるけれど、いろいろ話した。夫や親とか既に子供を産んでいる友達などに話す現実的なこととは違う、こういう場に書ける内容とも違う、ある独特な視点で出産について語りあうには、やっぱり妊娠経験のない女子だね。いわば私の中にかろうじて残っている乙女的な部分、というとアレだが、要は妊娠についてまだ妄想的に夢見ていられる部分での話。女子中学生が、いつか迎えるその日を思うような感覚での話。産んだ瞬間から私はもう経験者になってしまうので、こんな風に妄想全開乙女になれるのは、本当にあと三ヶ月なのだなあ、と改めて思う。もうちょっと頭の中お花畑になって楽しんでもいいんじゃない、という気になった。あと、1Kという間取りの一人暮らしの人の家に行くのなんて本当に久しぶりで、これもすごく新鮮な気分。
いったいなんだって夫はこんな時期に長期出張なんだ!と思ってたけど(ずっと前から決まっていたことだし、臨月じゃないだけマシなんだが)、夫が普通にいるときは、やはり基本的に仕事と家事ぐらいでいっぱいいっぱいで、正直なところ友達と遊びに行きたいと思うほど心の余裕がなかったのだなあ。誘われればホイホイ行きたいとは思ってるのに、なかなか自分から誘うほどのパワーがない。
なので、安定期に入り体調も良く、なおかつ腹の大きさ的にはまだ動きまわれる程度というこの時期に、独身気分を味わう機会を与えられたのはすごく良かったのかもしれない。すでに腹の中に人がいるので厳密には独身気分にはなれないんだけど、産んでから後はきっと、夫が長期出張とか単身赴任だったり子供が合宿とかで不在のときでも、遠すぎる過去に変わってしまった独身気分に戻れることはないんだろうなと思う。だから、本当の本当にこれが最後。
あと一週間、満喫しよう。