ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

以前から「やらねばならぬ」とずーーーーーーーーっと思っていたことのひとつに、ようやく手をつけた。写真の整理である。
なんだかんだと、結婚して以降6年超分の写真が手付かずとなっていた(新婚旅行までの分は、仕事始める前に時間があったようで、きちんとしてある)。おまけに、昨年実家が引っ越した際にバラバラと出てきた私の子供時代からの写真が今さら届いて、結構な量だった。出産後は子の写真がどんどん増えていくだろうし、その前に一度整理しておかなければと思ったのだ。
写真を振り返ることは、自分の過去と向き合うことだなあと実感する。
でまあ、それはそれとして。いつの間にか私は、10年という単位でものを考えられるようになっていたことに気付いた。いやまあ20代後半ぐらいから、10年前を「ついこの間」と感じてしまうことはしばしばあって、けれどそのときは「うわああ齢とったなあ」と驚愕することしかできなかった。でも、これって悪いことじゃないよな、と今は何となく思う。
なぜ「ついこの間」と感じるかというと、10年以上続いていることがそれだけ自分の中に増えたからなのだろうな。10年以上付き合いのある友人、10年以上愛している趣味、10年以上やめることのなかった習慣。たかが10年、されど10年。いくらあっという間だと言っても、私が桁外れに長生きでもしない限り、人生の1割以上を占めるくらいの時間ではあるだろう。つまり、現時点で10年以上続いているものは、私の人生に大きな色を残す重要なものになっているのだと思う。知らないうちに。
10年という単位は、現在という地点から過去を振り返るからあっという間に感じるというわけでもなくて、未来に対しても、同じように感じる。赤子を産んだら数ヶ月は夜も眠れないよ〜と言われても、「たった数ヶ月ぐらいで済むんだ?」と思う自分がいたりするし(実際、数ヶ月もまともに眠れなかったらきついんだろうけどさ)、1年は自分の趣味なんてお預けでしょうと言われても、「え、3年ぐらい休むつもりだったわ!」と拍子抜けするし。実際、あっという間だと思うからこそ、子供が全身全霊で母親を求めてくれるであろう3年ぐらいは、子供のために100%自分を捧げてもいいかな、と思っている。これまで大切にしてきたいろんなことを、今から3年ぐらいほっぽっといても、別になんでもないことはもうわかってるし。とはいえ、不思議と10年単位を子育てに100%捧げるような気には全くならないな。どうせ子供の人生は私の人生じゃないんだし。
まあそんな、自分の30年前の姿を目の当たりにしながら、まだ見ぬわが子の人生に思いを馳せてみるのもまた楽しいね。写真整理、おすすめです。進捗率まだ50%ぐらいだけど。