ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

文京区西部ぐるりん

バイト終わってから飲みに行く約束まで時間が空いてたので、久々にがっつり歩いてみようかしら、と。せっかくなので昔住んでいた家めぐり。
スタートは水道橋駅近く。ここから、まずは東京ドーム脇を抜け、後楽園駅へ。メトロエムにちょっと立ち寄ってから、こんにゃくえんま方面へ。初めて一人暮らしをした家は、まさにこの道を通って帰る場所にあった、のだが……いやー変わったなあ、小石川! なにしろどでかくて新しくてキレイなマンションだらけじゃないですか。
しかし、再開発が進んだ姿でも、やっぱり私はこの街が好きらしい。理由はないけれど、歩いていてとても幸せな気分になるので、肌に合っているのだろう。やっぱりここに住みたいよう。でも、こんな高そうなマンション買えないよう……。
と、泣きごとを言っている暇はなく、小石川植物園方面に歩いていく途中に、私が初めて一人暮らしをした家がある。

私が住んでいた10年前でも既に築25年くらいで、隣はお寺だし町工場の近くでうるさいしネズミは出るしという結構大変な物件だったから、もう取り壊されてるかしら。と思いきや、ぜんぜん健在。それどころか、絶賛改装工事中。まだまだ現役でいてくれることは、それはそれで嬉しいかな。などと思いながらその場を後にして、共同印刷の脇から播磨坂を上る。
と、あらら、なんだか煌びやか。すごいイルミネーションです。

うーむ……。まあね、桜の名所だし、たぶんそれを意識していると思うんだけどさ、どっピンクって妖艶すぎるだろ。もはや深海に生きる変な生き物のようだ。道ゆく人たちも、「えー。なんか……すごいね」と若干引き気味。女子高生たちはやはりその若さを武器に、バッサリと「キモい」と言っていたよ。ドンマイ播磨坂
播磨坂を上りきったら春日通りを茗荷谷駅方面へてくてく。ここらへんは歩道も広く大変歩きやすい。てくてくてくてく歩き続けて、跡見学園とお茶大の間から入って坂を下り、音羽に出る。音羽通りは突っ切って、さらに進む。また上り坂だが、もう勢いで一気に上る。で、その先の脇道を入ったところに現れた、これまた懐かしい風景。25〜26歳のときに友人と三人暮らしをしていた家がある。
まあ、家はだいたいそのままあった。1階の人がまだ住んでいるのか確認したかったけど、暗くてよくわからなかった。写真も暗すぎて撮れなかった(そんなに暗かったっけ?)とりあえず、あの界隈で唯一のコンビニ(といっても元酒屋がやってる感じの、11時に閉まる店)がなくなってたことだけがショックだ。
そこからすぐ目白通りに出る。ここまで来たら、目白駅まで一直線なので、とにかくひた歩くのみだ。

そういえば文京区は全体的に銀杏の木が多く、大きめの街道沿いはこの季節、だいたいこんなふうに黄色い絨毯のようになる。この黄色い部分を選んで踏んでいく、という子供のようなことをやってみたりするのも楽しいよ。でも、ちょっと銀杏臭い。
さて、ここまでひたすら静かな住宅&学園街を歩いてきたのだが、急に「街の喧騒」という感じのうるささを耳に感じるようになった、と思った地点がきっぱり文京区と豊島区の区界だったのは、興味深いことです。
そんなこんなで、結構早足で坂を上ったり下ったりの約75分の東京散歩、終了。うっすら汗かいてビールうんめー!