ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

にせんえん

朝から千葉へ行き父の見舞い。母が介護疲れしていそうなので、今日は私が昼食を食べさせるからといって昼は休んでもらった。父はまあ、元気っつうか。無事に食事も完食して、すぐに寝ると言うので寝させて東京に戻る。が、母が病室に「これをもって帰れ」と米と梨の入った袋を用意しておった。米も梨も嬉しいのだが、重いよママン…。帰りにどこか寄って買い物でもしていこうと思っていたのに、これではブラブラできないではないか。仕方なく、一旦まっすぐ家に帰ることに。
その帰り、自宅の最寄り駅から家へと歩く途中で推定70歳くらいのおじいさんに話しかけられる。東池袋のほうに歩いていくにはこの道でいいのかって。確かにこの道で間違っているとは言わないが、この先の道はとても複雑だ。しかも、同じ池袋と名がつく街とはいえここはほぼ板橋と言っていい場所。かたや東池袋といえばほぼ文京区。豊島区の端から端まで歩くことになる。何度か歩いたことがあるが、私の早足でも30分ほどかかる。ましてやこんなおじいちゃんでは……。
心配なので「結構遠いですけど大丈夫ですか」と念を押すと、どこかで財布を落としたので家に帰る電車賃がない、東池袋に知人が住んでいるので、そこを訪ねて借りようと思って、とかいう。しかも自宅は金沢文庫と言ってるし、この人ぜったい東京の地理にそんなに詳しくないと思うー。倒れられたりしてもイヤなので、すぐ近くに駅があるからそこから電車に乗ってくださいと言って、二千円あげた。すぐに送り返しますというので一応名刺も渡したが、経験上こういうお金はあまり返ってこないと思う……。でもまあ仕方ない、私はある意味老人にひどく弱いのである。本当は駅までお送りするどころか京急に乗り換えるところまでお送りしたいぐらい心配だ(が、なにせ米と梨が重いよママン…)。つうわけで、おじいさんが無事に家へ帰れたことを祈るばかり。
その後、梨と米を家においてもう一度出かけたが、結局買いたいものがなくて何も買わずに帰ってきてしまったので、電車賃を無駄にした。しかしなんだね、洋服でも雑貨でもなんでもいいんだけど、欲しいものが脳内に具体的に思い描かれているときほど、絶対に脳内に描かれているのとまったく同じものは存在せず、当然売ってないので困る。もう欲しいものは自分で作るしかないのかね。