ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

#26

脳腫瘍が「奇跡的に(←医師曰く)」小さくなっている、という父だが、先週帰省したときもエライつらそうであった。骨折した部分がえらい痛いらしく、「こんな状態で生きていくより死にたい、殺してくれ」などという。しかし、トイレや食事の際にはちょっとの手伝いがあれば立ち上がれる。一旦立ち上がれば、まあゆっくりではあるが歩くことはできるんだが、それでもかなりつらいらしい。しかし全身の浮腫をとるために利尿剤を飲んでいるため、頻繁にトイレに行きたくなる。で、夜中でもなんでも、トイレに行きたくなる。一人ではいけないので、母を起こす。母は夜中も眠れずに毎日イライラしている。という、悪循環な感じ。
それが水曜日に、「入院することになった」と連絡がきた。脳外科の先生的には入院が必要な状態ではないのだが、整形外科的には、自分で歩いてトイレに行くなど言語道断という状態だったらしい。でも、母もギリギリっぽくなってたし、ちょっとホッとした自分がいる。
しかし、いざ病院に見舞いに行ってみると、せん妄という状態(←コメントもらって覚えた)となってしまっていて、なんだか見ていられない。顔の血色は良いし、脚の浮腫みがキレイサッパリとれていたので良いこともあるのだろうと思うけれど、微妙に錯乱状態で、話していることはおかしいし、なにしろ大人用おむつをしている姿が悲しい(身体を動かしてはいけないので仕方ないのだが)。
いちいち衝撃を受けていたらやってられないと思うのだけれど、私の中で父はいつも厳しくしゃきっとしていて、だけど大酒飲みで時々ユーモラスなところもある、強面のおじさんなのだ。ちょうど去年の夏は、一緒に長野行ったりしてさ。父が幹事となって企画した兄弟会(父の兄弟と私たちの従兄弟たちとみんな集まって盛大に飲み会)やったのにな。一年前には、こんな状況は想像してなかった。まあでも12月に病気が発覚したときは年も越せないかもと言っていた父が、あれから9ヶ月もちゃんと生きているんだから、それだけでも良しとするか。
まあ、とりあえず骨折を治していただこう。話はそれからだ。