ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

家がほしい(3)

やっとモデルルーム見学を許された私たち。
当然っちゃ当然だが、モデルルームってそのマンションの中でも広くて良い間取りの部屋を一例に出してるわけだし、有料のオプションもつきまくり。センスの良い家具が置かれて、そりゃあ「こんなところに住んだら素敵な暮らしが……」と夢広がる。
とはいえ初めてのことなので、いったい何をどう見たらいいやら解らず、私たちは夢ばかり見てホゲーとするばかりです。何訊いたらいいかもわからん。当のマンション自体、もう残り数軒という感じで売れる目処がついている雰囲気だし、営業さんも私たちを見て「こいつらは買わないだろうなー」と思ったのか。セールストークというより、初めての人向けのアドバイスをいろいろくれました。
「今はネットでいろいろ情報を収集できる時代ですから、実際観に行くのはせいぜい5軒ぐらいにしたほうがいいですよ。数見れば見るだけ迷うことになるでしょうし」
「このエリアで同じくらいの時期に分譲される新築マンションで言うと、うちと○○と△△あたりは良いですね。……他社さんなんで、おすすめしちゃいけないんですけどw」
というあたりが印象的でした。あー、売る気ないなあ、と。
しかしまあ私たちの予算でも買える、そこそこ希望通りの部屋というのも残っているようで、帰りにはその間取りと金額の入った資料をもらいました。1階住戸で、そりゃあモデルルームより全然狭いし風呂もひとまわり小さかったりするけど、庭付きだし、これもなかなか夢が広がる。
帰りに近くの酒場(居酒屋という感じではなく、酒場)でホッピー飲みながら夢プランを語り合った私たちであるが、ホッピーとか飲んでる奴に素敵なマンションなんて、どう考えても似合わない。と思いつつ……つづく。