ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

家が欲しい(2)

マンションギャラリーの入口付近で様子を伺ってたら、お客様のお見送りで外に出てた営業マンに無視された。アポなしでフラリと訪れた我らに世間の風は冷たい…。こっちは大真面目だし冷やかしのつもりはないが、がっちょり買う気マンマンかっつうとそこまででもないから仕方ないか。
入口で受付のお姉さん、とはもはや言えないくらいの女性に、予約もなんもなく来ちゃったんですけど〜と告げると、まずアンケートを書かされた。
「ご回答によって、ご案内させていただきます」
て、つまり回答内容によっては門前払いすか。格差社会おそろしや。つか完全に足下見られてるな。近所だからと油断せず、もちっと小綺麗にしてくれば良かったか。と思いながら収入やら予算やらを回答。おばちゃんが用紙を裏に持っていき、しばらく待たされる。結局、
「今、営業担当が出払ってますが、明日以降の予約を承りましょうか」
との答え。一応購入層と認めてもらえたようだ。が、先の予定が詰まってたのと、気持ちは「とりあえずモデルルームとやらを見てみたいムッハー」だったため、その旨を告げると、商談はしないが案内してくれる営業マンが来てくれたよ。
実は、何ヶ月か前に近所でやってた別のマンションギャラリーは、近所が営業マンだらけでうざかった。葱のはみ出た袋を提げている買い物帰りの主婦にも容赦なく「見るだけでいいので!」と声をかけ、時には何十メートルも追いまわしたり、わざわざ家まで来て「もう見ました?」とか言ってきたりした。見たい気持ちがあっても、アレではかえって言いなりになりたくない感じで見に行けなんだ。
そのイメージが強すぎて住宅販売の営業てとことんうざいと思ってたんだが、大手さんは逆なんだなーと思いつつ、私はようやく客扱いしてもらえた喜びを噛み締めたのだった……つづく。