- 作者: 本田恵子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1983/11
- メディア: 新書
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ちょうど私がりぼんを読み始めた時期に連載が始まって全部読んでいたにも関わらず、「幼馴染」「バスケ」というキーワードしか思い浮かばなかった。こんな話だったのか。何というか……デカいな。素人がいきなり二時間ドラマに主役で出演したり、人気絶頂のアイドルがライバルになったり、乗る予定だった飛行機が墜落したり、お母さんが癌で亡くなったり、すごい財閥の息子が世界的人気になるロッカーだったり、最終的には肩の故障があるにも関わらずNBA入りを果たす日本人、というあり得ない話に。でも、あの時代はきっと、リアリティよりもそういう夢が普通に受け入れられてたんじゃないだろうかと思った。1980年代前半の空気。
最近、泣けるラブストーリーについて真剣に考えてみたりしているのだが、ラブストーリーで泣けるというのは「共感」以外にあり得ないと思っていた。けれど、実際私はこの漫画で泣けた。うわあ、恥ずかしい。でも本当に泣けたのだから仕方ないさ。問題なのは、泣けたけどなんも共感する点はなかったということ。上記のとおり、ストーリー自体は割と一歩引いてしらっとした気持ちで追っていたのに、何でだろうと考えた。結局、よくわからなかった。保留。
関係ないけど、主人公・りおの家は恐らく文京区という設定だと、子供の頃にはわからなかったけれど今ならわかるのが、なにか妙に嬉しかった。