ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

宣伝:自主制作本作りました。

昨日の続き。
本を作るというと大仰なことのように思われそうなのが不安なのですが。
確かに、以前だったら無理だと思います。パソコンで素人がページのレイアウトなんてものをすること、たくさんの印刷屋さんをピックアップして情報を得ること、それを多くの人に告知して売ること、エトセトラ、エトセトラ。
でも今の僕らはパーソナルコンピューターを手に入れた。ほんのちょっと勉強するだけで、プロじゃないとできなかったようなことが簡単にできるようになっちゃったんです。予算と方針の都合上、私は全て個人で売っていくことにしましたが、誰だって自分で出版社を作って本を売れます。そういう人も世の中にたくさんいますが、このネット界隈見てると、小説書いてる人口からしたらあまりにも少ないよなー、と思います。そこまで踏み切る人が少ないのは、予算ナドの問題もありましょうが、やっぱ書物に対する畏怖があるからなんでしょうか。
でもそれって歪んだ幻想って気もするよ。や、出版したことない人間がナマ言ってスミマセン。別に出版業界を憎んでいるわけではないし、新人賞でも獲って名のある出版社から本を出してみたいもんだとも思いますよ。でも少なくとも私は、それが目的で小説を書くようになったら本末転倒なんです。私は今の自分に書けることを書きたいし、今の自分にできる範囲でめいっぱい世に出したいな、と思ったわけです。前者は文章を書くことですが、後者が今の私にとって、自分で本を作ることだったわけです(自前サイトを作り、文芸webマガジンのようなモノに参加し、投稿サイトを主宰してみた次の段階として、それが自分には自然でした)。今後ツールは幾らでも広がっていくと思うので、これも最終目的ではありません。
まあとにもかくにも、そんなふうにしてできた本なのです。気に入っていただけるかは、当たり前のことですが個人の趣向によります。ただ、このライブ感は感じ取っていただけるんじゃないかということは、自負しております。
今だから、今だから。どうぞよろしくおねがいいたします。
http://hanauta.xtr.jp/book/