ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

純情クレイジーフルーツ/松苗あけみ

前から読もう読もうと思っていた純クレ、前編・後編・続編全9巻ともに立ち読みにてようやく読了。んー、青春ですね。物語としては何てことない、というかむしろ何もないんだけど(それでよくここまで続いたモノだと感嘆するくらいだ)、やっぱキャラ立ちだなあ。主人公が全然可愛くないところがとりあえず素晴らしい。
(キャラはある程度デフォルメされてるということを踏まえて)あの4人組の誰かに似てる子って近くに必ずいると思う。私は女子高の空気とか解らないし、時代も環境も全然違う高校生活を送っていたけれど、それでも共通するモノはあって、とても愛おしい漫画だなと思った。
私はよく女の子同士の友情を小説に書くけれど、いつだったかどこぞの男性から「女同士にも友情が芽生えることもあるんですね」みたいなコメントをメールか何かでいただき(すごい記憶が曖昧だ)唖然としたことがあった。女子のどこをどう把握すると、女同士には基本的に友情が芽生えないという前提ができあがるんだろう……。あの人には是非、この漫画を読んで女子同士の友情とは何ぞやと学んで欲しい。キャラはデフォルメされているけれど、人間と人間を繋いでいる感情はすごく丁寧にリアルに書いてある。花椿くんみたいな明らかに迷惑な人でもなぜか憎めないのはそのせいだと思う。