ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

昭和歌謡大全集/村上龍

帰省中に読んだ作品その2。映画を観るのは諦めて原作を。あー、まあ村上龍的だねえ、という感じで読み通してしまった。押しつけがましい偏った価値観がちょっとウザイような、けど勢いで読めるからまあいいか、みたいな。
あとがきで「書いていてこんなに楽しかったのは69以来」みたいな事が書かれていたけれど、私としては「69」は昭和後期文学の中でもかなり上位に食い込む傑作だと思っているので、比べるのはなんだかなあと思ったり。ただ、この作品の結末だけは心の底から気持ちよかった(爆発のところじゃなくて、その後。最後の最後に見せた二人の態度)。