ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

葡萄と郷愁/宮本輝

たまたま同時に人生の重要な岐路に立たされた二人の女性の話が並列して語られる物語。
共通点は、二人とも提示された未来が夢のような話であることと、二人の原体験のどこかに葡萄があること、あと、決断の日にいろいろな人のいろいろな人生と触れ合っているということくらいで、あとは全く関係のない二人の話。
内容ももちろん興味深かったけれど、その構成というか見せ方がとても面白かった。
私は人生の岐路でそんなに悩んだ記憶はないのですが、それは選択肢がたいしたことないからなのだろうか、とか思ったり。いや、そんなことないよ多分。