ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

保育園の運動会であった。
運動会といっても、1歳児クラスと2歳児クラスしかない臨時保育所なので、まあ人間なりたてのちびっ子たちがそんな大層なことをできるでもなく、10時開始→1時間ほどで終了の「運動会ごっこ」なわけで。でも、そのために私も夫も休みをとりばーちゃんは千葉からやってきて、大騒ぎをするのだ(別に我が家だけでなく、みんな夫婦で来てたしじーちゃんばーちゃんもなんか大勢いた)。
まあ普段送り迎えをしている母親たちはともかく、一体どんな場所でどんなふうに過ごしているのかも分からない保育園での様子を見ることができる、おそらく唯一の機会だからみんな来たいだろう。なにしろPの生まれてはじめての運動会なのだから、こちらも気分が高まる。
さて、Pのクラスの競技は、ダンス、かけっこ、玉入れ、収穫ごっこみたいなの(?)、という4メニューだった。
ダンスはできる子とできない子とバラバラで、Pは園庭の好きなところで勝手に遊んでいた割に、最後の最後の決めポーズだけはキメていた。
かけっこは、1歳児クラスはみんなよちよち走りで「かわいい〜」って感じなのだが、2歳児クラスになるとちゃんと走るフォームになっていたりして、私などはなぜか2歳児クラスの子達の動きを見て「うわああと1年であそこまで成長するんだな」などと涙が目に浮かんでしまった。ちゃんと自分の子を見ろよって。
玉入れは、先生たちが紙で作った玉を、くまさんの口の中に食べさせてあげるという体のもので、これはPも得意だったようで大活躍していたと思う。
というのも、その次の競技(?)では、やはり先生たちが紙で作ったおいもや果物などをたくさんとれるかな〜?という主旨だったにも関わらず、Pはみんながとっていったおいもを集めて、またあった場所(畑を模した箱)にしまおうとするくらい、しまい魔だったからだ(でも、しまうそばからみんながとっていくので、イラッとしていた)。くまさんの競技も、玉がいろんなところに散らばっているのがイヤだったんだろうねええと思いながら、私はその様子を見ていた。

全体的に、普段と違う雰囲気にギャン泣きする子も少なくない中、Pは泣くこともなく、ずっとちゃんとしていた。とーちゃんかーちゃんの顔を見たら一目散にそっちに行ってしまう子もいる中、私の顔を見つけたら笑顔で手を振ったり、とーちゃんの顔を見つけたときは「え、なんでとーちゃんがいるの?」みたいな顔で先生に何か喋ってたりするくらいで、淡々と冷静に、やるべきことをちゃんとやっていた。なんというか、楽しく夢中に遊んでいる姿というよりは、職場で仕事をしている日常の姿、みたいな風情だった。Pにとって保育園というのはそういう場所なのだろう。悪い意味じゃなく、彼にとっての社会がそこにあった。という感じかな。内弁慶は完全に親譲り。
でも、賑やかだった運動会も、運動会が終わって保育室に戻るのではなく家族と一緒に帰ったことや、ファミレスでご飯食べて打ち上げ(?)したことなど、今日の非日常感はたぶんすごく楽しかったみたい。寝る直前まで、一人でよーいどんごっこしてた。
私も楽しい時間を過ごさせていただきました、ありがとうございます。