ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

つわりとか。

前回からのつづき。次回診察まで、中途半端で居心地の悪い中ながら、つわりらしき症状はどんどん出てきた。
とりあえず妊娠かと疑いだした頃から、はっきりと具合は悪かった。私は日頃とても低体温で、高温期でも36.5℃いかない日が多く、低温期ともなれば36.0℃を超えない。それが、連日37℃近く熱がありゃ、それだけでフラフラになるのも当然だ。
体調は明らかに普段と違うので、これがつわりかーと思っていた。つわりってこんなもんか、余裕だな、とさえ思っていた。しかしよくよく考えたらこの時点での具合の悪さは単純に微熱によるもので、今にして思えば、まだまだつわりを語るには青すぎた。
2回目の診察に行く1週間くらい前から、状況が変わる。日によって症状が違うけれど、微熱が原因では説明のつかないおかしな症状が出てきた。ある日は強い吐き気が付きまとう。ある日はどんな匂いにも敏感になりすぎる。特にダメなのが、(失礼ながら)人の匂い。満員電車など人の多い密室は地獄だ。ひどいときは、外を歩くと町中から変なにおいがする。惣菜とかの匂いも気持ち悪くて、夕方のスーパーなんかもつらい。しかし何よりきついのは料理をするときで、自分で作っている料理から変な匂いがするし、味もわからない。ちなみに、よく言われるごはんの炊ける匂いは、全然平気だけど。
酒については「よく我慢してるね」と言われるが、我慢もなにも、飲もうという気が起こらない。だってこの胸やけ、まるで二日酔い(しかも年1回レベルの「さすがの私もしばらく飲みたくねえわ」と思うくらいのレベル)が延々と続いているようなんですもの。つわりってうまいことできてるよね、と思ったよ。酒を我慢する余裕すらない今は、ペリエを飲む瞬間が至福です。
そんなこんなでつわりが若干重くなってきたかな、という中、二回目の診察へ。
中の人、すっかり育ってたー!! 前回はホクロのようにしか見えなかったのが嘘のようにタイノウは巨大化しており、その中に、無理やり見れば人の形に見えなくもない、くらいのヤツがいた。心拍も確認できた。「7週くらいかな、元気そうだね〜」と先生に言ってもらえて、ようやく「ああ、ちゃんと妊娠したんだ」と実感できた。
次に来るまでに母子手帳貰ってきてね、と言われたので、その日すぐに貰いに行った。なんか知らんが、妊娠を疑い始めたぐらいから、夫がやたら「母子手帳マダー?」としつこく聞いてくるので(なんでそんなに母子手帳にこだわるのかようわからん)、早く貰わなきゃいけないような気がして……。ちょっと張り切りすぎで恥ずかしい。
そして現在(母子手帳を貰ってきた日から1週間)に至る。
まだまだ安心できる時期ではないけれど、今までに大きな痛みや出血もなく、つわりも前述の程度でゴハンもりもり食べられる。というか、食欲だけはちっとも減退しないのよ。そのくせ、だるくて体があまり動かせなくなったので、一気に太ってしもうた。つわり時期って自然と痩せると思ってたのに……。仕方ないので今はレコーディングダイエットに励んでいる。
まあ、中の人はすくすく育ってくれていると信じつつ。