ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

新宿〜池袋

さりげなく更新再開。
文学フリマ向けのアレを入稿しに新宿へ行った帰り、「がんばった自分へのご褒美(笑)」で麺屋武蔵に。ていうか通りかかったら行列なかったから、思わずフラリと。まあ美味しかったのはいいとして、どんだけ自分が頑張ったにしても味たまチャーシューは食べ過ぎ、ということで反省し、新宿から池袋まで歩くことに。
なるべく大きい通りは避けて、いままで通ったことのない道を選ぶ。しょっぱなの職安〜新大久保では、きれいに畳まれたダンボールハウスとおふとん(家主は昼間の活動に出ているのだろうが、さぞかしきちんとした人なのだろうと思った)が、道の隅っこにさりげなく寄せてあったり、どう見てもルンペンみたいな男女二人組(夫婦?)がものすごい数の鳩を引き連れて歩いていたりと、いきなり印象的な新宿の光景連発でふっとびそうになる、が、ぐっと堪える。
新大久保周辺では軽い海外気分を味わうも、駅よりちょっと北に行けばもう閑静な住宅街。しっかしなんだ、この街は妙にいいにおいがする……と思いながらふと左を見ると、ああ、ロッテの新宿工場だ! いつも山手線から見えるので、このへんに工場があるのは知ってたけど、まさかこんな住宅街の中にあるとは。この辺りの住人はいつもガムの甘サワヤカな香りに包まれて生活してるのか。なんにせよ、こんど工場見学行きたいなー。
と思いつつ歩みを進めていくと、いつのまにか風景は戸山に。保善高校の前を通りかかったとき、なぜか校内放送で生徒による「草枕」(だと思う)の朗読が行われていたのが気になりつつ、さらに進む。高田馬場駅が近づくにつれていろいろイヤなことを思い出して死にたくなったけど、なんとか思いとどまって駅通過。ここで休憩がてら一旦ファミマに寄って、来週の岡村ちゃんZeppのチケットを紙発券。
馬場の駅を超えて新目白通りを超えると、我らが豊島区随一のハイソタウン、目白に。街の風景があからさまに変わったので、びっくりですよ。なんつうかもう、そこらへん歩いてる小学生のオーラにすら負けた。傷つきながら目白通りに出ると、ちょうど講義の終わる時間と重なったのか、そこらじゅう学習院の学生さんだらけだし。しかも、うっかり駅までその行列に紛れてみたりしちゃうし。オーケー、解ってるよ。学生に紛れるのはさすがに無理があるってことぐらい。
で、気付いたこと。目白駅前の橋(というの? 目白通りが山手線をまたいでる部分)から、今住んでるマンションが見えた! いや、私らの住む低層階までは当然見えないけどさ……。うちのマンションの上のほうに住んでる人はこんなところまで見渡せるんだなあと思いつつ、山手線沿いの小さな通りをさらに北上。なんだかお金持ちが趣味でやってるみたいな店が多いエリア(明らかに偏見)、と思っていたが、西武池袋線を越えたあたりから街の雰囲気が馴染みのある感じに。おお、そろそろ池袋か。
生活圏とはいえ、駅周辺でいうと池袋署より南側ってあまり歩いたことがなかった。ここらへんは、古き良き東京という感じ。小ぢんまりした路地を囲んで、小さな家とか、トキワ荘みたいなアパートが並ぶ。で、ふっと出た「よさげ」な道には婦人之友社だ(家計簿このまえ買っちゃったけどここで探せば良かったなー)。さらに小径を進むと、以前から一度見たいと思っていた(割に場所をあまり把握していなかった)自由学園明日館を発見。とりあえず周辺のみ探索。今度ぜひゆっくり見に来よう。
とか思っているうちに、メトロポリタンのところに出る。ここまで来たら「いつもの池袋」、ということで散歩終了。いつもの新宿が、いつもの高田馬場が、いつもの池袋が、とても新鮮に見えた約一時間のお散歩でした。