ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

敬愛なるベートーヴェン

久々の映画ー。といっても試写会だが。たいしたネタバレはありません、一応。
個人的には、気むずかしくて粗暴で繊細すぎて孤独で人間くさくて愛らしくてあの体格であの髪型をしててもちろん天才、というベートーベンが、岡村ちゃんの姿とダブって、つうか途中から岡村ちゃんにしか見えなくなって困った。愛しくなっちゃった。敬愛なる岡村ちゃん。。。
そしてアンナの、自分の才能を過信して芸術を志す若者にありがちな青さ痛さ、ベートーベンに対する尊敬と反発の葛藤が、生々しくて良かった。といっても、実在の人物をモチーフにした完全なフィクションてことなので「今も昔も若者は」という解釈は無理矢理か。ともかくそんな感じなので、もらったチラシにあった「師弟愛を超えた感情」とか、「ベートーベンを支えた女性」みたいなコピーは、なんか違う気がした。アンナが千秋先輩でもまったくもって物語の展開に問題はない感じ(や、さすがにちょっと問題あるか)。
第九のシーンがクライマックスとすると、その後が長すぎたのはちょっと微妙だった。というか、クライマックスまでが物足りない気がしたよ。もっと丁寧に歩み寄りを描いてくれても良かった。第九の後が長いなら、アンナのその後(とくに、ベートーベンから何かを学べたのか、作曲家として開花するのかという点)を観せてほしかったなー。と思うのは、やはり私が成長モノ大好きな青春ちゃんだからですか?
色々書いたけど、第九のシーンではうっかり泣けたりもしたので、総じて言えばまあまあでしたよ。12/9くらいから公開されるので*1、クリスマスデートとかには良いんじゃないかとおもいまーす。

*1:公式サイト:http://www.daiku-movie.com/