ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

家決定

3/3、とりあえず1人で家探し。
まずはひとつめの不動産屋で、第2希望だった板橋の物件を内見。ここは、自分たちが希望する条件の中で検索したら、都内で借りられる物件では一番広いのでは? と思われるほど広い上に、日当たりも良く、古い割には綺麗に使われている一軒家。板橋と言っても住所は滝野川で、昔ながらの商店街も近くアットホームな下町風情も良いということで、一応候補に残しました。もうひとつ、同じ家賃で借りられる一軒家も見せてもらったものの、こちらは間取りと住環境が酷いように思えたので即ボツ(建物や設備は新しくとても綺麗だったけれど)。同じ板橋でもエリアによって全然違うのね。でも実は私が板橋に抱いていたイメージはこちらの雰囲気だったので、それが解っただけでも収穫かと。不動産屋さんはもう1軒見せたいと言ったけれど、なんとなく間取り図だけもらって終了。
さて次は2軒目の不動産屋。初めから第1希望としていた文京区のマンション内見です。なにしろ閑静な住宅街という場所が非常に良く、広さもまあ十分。というか住所が文京区というだけで私の中では30点ぐらい加算されますから。日当たりが多少悪くても、一階でも、床がクッションフロアでも、文京区なら断然我慢できるわけです。と、思うには思うのだけれど。なんだろう、あまりしっくり来なかったんです。言うなれば、「今日からアナタここに住みなさい」と誰かに言われたら喜んで住むけど、自分から「ここに住みます!」にはならない感じ。うん、微妙。
腑に落ちないまま、3軒目の不動産屋へ。ここでは、「今日これまでにこういう物件を見てきたんですが、コレより自分の条件に合った良い物件はありませんか?」という相談のしかたで探してもらいました。文京区に絞ってかなりくまなく探してもらったのですが、「いいな」と思ったものは全部すでに契約済となっていて(季節が季節だからね……)、結局私が見てきた物件以上にイイモノは無いという結論に。
3/4、Tシャツさんを連れて再度内見。
一晩考えた挙句、やっぱり文京区の物件以上に自分の希望に沿うものはないと、8割方心が決まっていたので、とりあえずそこから内見することに。Tシャツさんも昨日の私と同様、「うーん、まあ悪くはない」という煮え切らない反応。でもまあ家から出てちょっと街を歩いてみると、立地の良さや街の雰囲気は気に入った様子で、「ここでいいんじゃん?」になりましたが。
決めてしまう前に比較対象を見ましょうということで、そのまま板橋へ移動。
例の広い一軒家は、午後ほかのお客さんが内見するとは聞いてました。なので、その前にちょっと見るだけ、とお願いしたのです。が、不動産屋さんの言うことにゃ、午後のお客さんの予定が早まって私たちと重なってしまうとのこと。私たちは(ほぼ文京区に心を決めていたのもあって、余裕があるので)それならば暇つぶし的に、昨日間取り図だけもらった物件を見るだけ見てみよう、ということにしました。
ところが、これが大穴だったのです。で、即決。うわー急展開。
実はこの物件、間取り図を見る限り気になることが数点あったけれど、それは実際には全然問題でもありませんでした。というか、実はまだ改装中で全然部屋の形になってないんだけど、不思議なことに私もTシャツさんもピンと来てしまったのです。不安もなく。哀しいのは、住所が文京区ではないこと、それだけです。
少なくとも私にとって、家探しで「フィーリングが合う」「ピンと来る」というのは、自分がその家に住んでいる様子をありありと思い描けるかどうかなんだなあ、と実感。まあ相手が人間とかでも同じなんですが、家もまた「縁」なんだなあと。もしも板橋でほかのお客さんとやらが予定どおりの時間に来て、私たちに一軒家を見る時間があったら、この改装中物件は見ないままだったかもしれません。そうしたら、私たちは迷うことなく文京区のマンションを選んでいたのでしょう。
これだから、人生は不思議。
なにはともあれ家が決まって、ようやく本格的に引越しへと気持ちを切り替えられそうです。