ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

リーディングドラマ 第一章 ”DIARY〜失ったガラスの靴を探して…

うまあどうせローカルだと思いますけどーーーー。

夢見ていた二十歳の頃から、現実を知る30歳までの等身大の女性たちの想いをDIARYに託して、仕事や恋愛、結婚観の中に生きることの喜びと哀しみを描いたドラマ

という解説のとおりの内容。10年前に書いた日記を朗読する形で進んでいく(?)お芝居なのだけれど、なんだか何気なく見始めてしまったら途中で逃げられなくなってしまいました。それは、私が30歳だから? 10年前をハタチとして生きていたから?
でも実のところ物語(と言っていいのか?)の前提として、本当は共感しなきゃいけないだろうという部分で実は私は共感できなかったようにも思ったりする。現在、私はたしかに30歳。だけれども、10年前はすごく近くにあります。うーと、そりゃあ10年前に流行ったものを見せられたら「懐かしい」とは思いますよ。10年前に亡くなった有名人の名前を並べ立てられれば「あの人が死んでもう10年!?」とは思いますよ(とくにこの10年は、やはり昭和に築かれた文化の巨匠が本当に沢山この世を去ったからね)。思うけれど!
でもやっぱり、10年前に自分に起きた個人的な出来事って、実は私の中では全然昔のことじゃないんです。悔しいくらい。
日頃から、10年ってそんなものだーと思ったり、でもすごく遠いんじゃないかと思ったりしながら生きてる私にとって、この舞台はそのタイムラグをちょっと考えさせるくらいの役割はあったみたい。でも、これはハッキリ言える。あの人と交わしたキスの感触も、あいつに振られて流した涙の熱さも、ほんとのところ、まだまだ冷静には思い返せないくらいすぐ近くにあるんです。いつだって。