ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

今回の小説現代新人賞を受賞した朝倉かすみさんの「肝、焼ける」を読んだ(立ち読みで)。著者が札幌の方というので、なおさら興味を持った。
内容は、年下のボーイフレンド(まだ彼氏ではない)に夢中になる自分がいやで素直になれずにバカな独り相撲をする女の一日を描いただけといえばそうなのだが、とても良かった。軽快なリズム、安定した目線、リアルなディテール。安心して読める作品だと思った。東京から北海道に来た人が感じるなんかしらのカルチャーショックもわかるわかるーてな感じで。まあ私は札幌くらいで驚いてちゃいけんということだ。
このくらい書ければなあ。