ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

大学時代に人生と小説と酒を教えてくれた心底尊敬している片山智史先生が亡くなったとの連絡が入ってきた……。このまえ吉本ばなな好きにその先生のこと自慢したばっかりで(先生はいつも吉本ばななは俺が育てたと豪語していた)、たまたま懐かしくなって、今日は先生の古稀記念に作ったという「江古田幻想」という文集を引っ張り出したところだった。先生がその文集に寄せた文章のタイトルは「無駄の楽しみ――わが酒の弁」。本当にかっこいい生き様のひとでした。
こんなに遠いところにいて、お通夜にも告別式にも行けないことが悲しい。ああでもそんなこと言ってられない。もう緊急で東京に飛ぼうかと真剣に悩んだりしている。ああ、それよりも先生の生きているうちに結果が出せなかったのが悔しい。本当に悔しい。あなたはとりあえず芥川賞を目指しなさいときっぱり言ってくれた最初で最後の人でした。
参考:http://www.yoshimotobanana.com/cgi-bin/diary/diary.cgi?yy=2004&mm=02