ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

 最近、出版におけるインディーズという存在について真剣にいろいろ考えているのだが、インディーズ出版社と銘打っているところって、大抵は同人誌あるいは自費出版共同出版も含んで)との違いが分からない。同人誌をかっこよくインディーズと名乗るというのは何となく理解できるけど、自費(共同)出版に関しては、どうせ自分で金を出さなきゃいけないならインディーズよりも少しは名の通る出版社から出した方が良いんじゃ? って思うし、じゃあインディーズと銘打つメリットって何だろう? と考える。誰か教えてください。
 自分が見てきた限りでは、音楽におけるインディーズレーベルっていうのはアーティストには労働以外の負担をかけないで、金は出すから売れるレベルのものを作ってくれ、作品のために準備しなければいけない環境はレーベル側が作る、(最終的には当たればレーベルの儲けになるけれど、当たるかどうかは賭けのようなものである)というスタンスなのが基本だと思う。
これを出版に当てはめると、いわゆる「企画出版」という形態が最も近いのではないかと思う。これはインディーズでもメジャー(という言葉を出版に対して使うのは変だね)の出版社でもやっているところがあるくらいだから、みんな思いつくのだろう。けれど、音楽畑と違うなあと思うのは、大抵の企画出版が作品単位での支援であり、作家単位の支援ではない部分じゃないかと思う。
もっとこう、インディーズ出版社(しかも敏腕編集者が独立した感じの会社)が作家をプロデュースして売り出して、2〜3冊本を出させて、実際にこれだけ売れますよみたいな裏付けをつけてメジャーな出版社に作家を売りこむ、みたいなシステムが出来てきても面白いんじゃないかと思うんだけど。そういうほうが面白いものが読めそうだし。
宝くじにでも当たったら敏腕編集者を引き抜いてそういう会社を設立してみたい。人生は賭けがなきゃ面白くないですよ(※そもそも宝くじ買わない私は面白くない)。