ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

4月3日、悪天候になりそうな予感の中、予約していた某アロマスクールの説明会へ行った。
本当は他にも申込者がいたらしいのだが、おそらく天候のせいでドタキャンが続き、なんと結局マンツーで話を聞けることに。もともと説明会は資格対策クラスの説明会で(資格は取得済みだが、学校の雰囲気を知りたいので参加したいと言って申し込んだ。資格以外のコースもいろいろあって、一応そちらを受講希望)、検定とは、協会とは、インストラクターとは、セラピストとは、、、などの内容から入るはずの説明会だったが、私にとってそのへんは、前職でむしろ説明する側だった話。だから、それをまるっと飛ばしてもらえたのはラッキーだった。余計な話をしない分、すごくいろいろ突っ込んだ話を聞けて、しかも無料なのに手作りコスメ体験なんかもできて、さらに「どこどこのフローラルウォーターがいい」とか「浸出油はここがいい」みたいな話もできて、私ご満悦。
さらに、その後で行われた実技デモがまた贅沢。結構有名なセラピスト先生の全身トリートメントをフルで見学するんだけど、なにしろ一人占め!!前回は15人の見学者がいたらしい(そうなるともう、ショーですよね…と先生はおっしゃっていた)。でも1人だから、あっちこっち動き回っていろんな角度からじっくり見ることができたし、質問もその都度できたりして、非常に濃密な勉強ができた。1万円くらい払っても良い価値のある時間だったけど、これももちろん無料だってんだからすごい。
一番実感したのは、今までトリートメントをするときに「この人を気持ちよくさせなければ。緩ませてあげなければ」という気持ちになりすぎて、むしろ「(眠りに)落としたら私の勝ちだ!」ぐらいの感じだったこと。つまり、私のほうは完全に戦闘状態にあったということだ。そうではなく、セラピストも思い切りリラックスして緩んだ状態でないと、相手にそれを伝えることはできないんだと思い知らされた。その他にも、訓練で学んだことを忠実に実践しようとしすぎて、人より技を優先させていたのでは?と思う。相手が気持ちよくなって、自分も気持ちよくなって、それが一番の癒しなんだというのを、言葉じゃなく見ているだけで理解できた。だって、セラピストが指1本触れていない、ただ見ていただけの私まで体が緩んで、気持ちよくなれちゃったんだもんなー参った。そのほか、就職についての考え方などもいろいろ教えてもらって、とりあえずたぶん、私の進んでいる方向は間違っていないんじゃないかなと思えた。
トリートメントモデルさん(このスクールの卒業生)と途中まで一緒に帰ることになれたのも良かった(これも、たぶん見学者が複数だったらこんな感じにはならなかったと思う)。トリートメントを受けた側の感想だとか、学校についての話ができたのも良かった。すごく体が柔らかそうに見えたけど「実は私、すごく体固いんですよ!でも今日トリートメント受けてる間は、自分でも不思議なくらい柔らかいなって思ってました」とか。モデルさんと私は立場的には一緒で(資格はとったものの仕事探し中)、求職についての情報交換なんかもできたし。でもワークショップやってることとか言ったら、「そんな行動力があるなら、今すぐ自宅サロンでもなんでもできますよ!」と怒られてしまったけど。
一番印象的だったのは、今日セラピスト役をした先生のことを「私も3年前に見学に来て、初めてあの先生を見たとき、植物みたいな人だなって思ったんですよー」と言っていたこと。それを聞いた私は、草食系通り越して草かよ!と思ったのだが(実際、アロマテラピーをやっている男性は女性以上に女性的な傾向が強く、その先生もそんな感じだった。(ちなみに日本のアロマテラピー界でのし上がっている女性は一様に男性的だというのも聞いたことがある))、もちろんそういう意味でもあるんだけど、トリートメントモデルさんの言葉。
「でもやっぱり、植物のチカラってすごい癒されるんですよ」
なるほど。という以上に言葉が出なかった。