ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

今年の部分的な総括(日本語的におかしいけど)

今にして思えば本能的な直感だったのか、もともと今年は精一杯書く年にしようという気持ちを持っていた。妊娠が発覚してなお、その気持ちは強くなった。普段から執筆追い込みモードになると、没頭しすぎて家事も仕事も寝食すらもほっぽりだす悪癖があるので、乳飲み子を抱えて執筆したら虐待親になってしまうに違いないと思う。だから、産後少なくとも3年は書かない覚悟で、その分を今年のうちに書いてしまおうと考えた。
で、この一年で結果的に4作をどこかしらへ投稿した。少ないけど、普段は1〜2作の投稿でとどまっているので、これでも頑張ったほうだ。まあ、今年はWeb公開用や同人誌的なものへの寄稿をしていないので、書く量としては例年と変わりないかもしれないけれど、眠くて眠くて仕方なかったり全然集中力がなくなったりする妊娠中によくやったと、自分では思う!
戦果は、ひとつが一次通過(二次結果待ち中)、ひとつが二次落ち、あとのふたつが惨敗。さして芳しい結果ではないけれど、例年のペースでは2〜3年にひとつがようやく一次通過する程度なので、数打てば多少は当たるのだなあというか、なんというか。
ただ問題なのは、実は惨敗だった2作品のほうが自信作だったということだ。何年も前から構想を練り、時間をかけて書いて、文章も直しに直して、だからといって決して奇を衒っているわけでも懲りすぎているわけでもなく、ただただ自分が面白いと思えるように納得できるまで書くということを目標にして、ようやく満を持して投稿したにもかかわらず、見事玉砕というありさま。反面、一次通過したほうの2作品は「せっかく最後まで書けたんだしとりあえず出しておくか」とか「締め切りまで時間あるし、ちょっと書いてみるか」程度の気持ちで出したものだった。これは、はっきり言って地味に傷つく。
以前から薄々感じてはいたけれど、自分が思う自分の持ち味と、人が評価してくれる自分の持ち味というのが、どうもズレすぎているようだ。でも、「こういう面を評価してもらったのだから」と意識してそちらに寄ることができない。だって、自分で読んで面白いと思うのは、やっぱり自信作のほうなんだもんなー。こんなんだから、せっかく一次通過した作品に対しても思い入れを持てないというか、大切にできない。もともとそんなに自信のある作品じゃないから二次以降通過しなくても当たり前、ぐらいの気持ちで、悔しさがバネにならない。こっちの方面をブラッシュアップしようという気になれない。そこが一番の問題なのだろう。
しかし考えてみると、妊娠出産に関してもいろんな人から散々「案ずるより産むが易しだよ」と言われてきたのだった。書くという行為も、きっと同じなんだろう。いろいろ考えすぎると、産みだすことってすごく難しくなる。本当は私がやりたいことなんて、思いのほかシンプルなことなんじゃないか、そういう意味で原点に立ち返ってみるべきじゃないか。と、今後の課題が見えてきたところで断筆というのも変な話だけど、しばらくはさようなら。3年後くらいに執筆再開しようと思ったとき、忘れないように気持ちをここに残して、とりあえず今は無事に元気な子を産むことだけを考えよう。