ベロニカ学習帳。

文京なんちゃらのなれの果て

もうすぐ地上

コロナ禍だったのではない。私の場合、その前からずっと地下に潜り込んでいたんじゃないか。と、今になってそんなことを思うのは、たぶん地上のにおいがしてきたからだ。異世界の雰囲気を感じて、ようやく自分の立ち位置を自覚する、みたいな。あら、今まで私がいたのは地下だったのね。みたいな。道理で自粛生活だって、今までの生活とたいして変わりないと受け入れていたわけだ。

ここ2年ほどくすぶり続けてきたのは、もう「そういう流れだったのだから仕方ない」としか言いようがない。「そういうときもある」と慰めることしかできない類の、誰も悪くないから改善のしようもない、どうしたってやってくるし、乗り越えなければ(あるいは、やりすごさなければ)いけない、そういう時期。それまでの数年間、自分に鞭打って苦手なことも頑張ってきたからね。燃え尽き症候群というのもあると思うけど、やっぱり人間突っ走り続けることはできなくて、緩急あるのが自然の流れなのかもしれない。

そして今、「あ、もうすぐ地上かも」と思える状況にまでなってきた。てことは、まだ地下にいるわけだけど。焦る必要はないし、焦る気力もない。今年いっぱいぐらいかけて、ゆっくりと土を掘り起こそうと思う。